高校生が香川県ゲーム規制条例を違憲として提訴:議会からの民主主義の挑戦案件
18歳未満のゲームをプレイする時間を制限できる香川県の条例に対して、9/30、高校生が違憲として提訴した。
本日香川県を相手取り提訴致します。
ここまで来られたのも応援していただいた皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
15時45分頃に裁判所に入ります。
来ていただいても大丈夫ですが感染拡大防止策の徹底をお願い致します。— わたる (@n1U5E6Gw119ZjGI) September 29, 2020
香川県のゲーム規制条例は、その内容の異様さ以上に、成立の経緯について「様々な民主主義的な手法に対する疑惑」が存在している。
今回は、改めてその内容について触れていきたいと思う。
香川の高校生、がんばれ!
香川県ゲーム規制条例の独裁国家のような賛成率が話題になった
80%越えと、まるで独裁国家のような賛成率が話題になった。
僕のブログでは、実際に東京都で開かれたパブリックコメント(1万件以上規模)のものと比較している。
1万6972件のうち、反対意見(一部反対を含む)が48%で、賛成の38%を上回った。
-東京都の「飲食店原則禁煙条例」の賛否
また、同時に中国政府が打ち出したゲーム規制条例に似てるなと思ったら、「成り立ちも経緯も内容」も中国のゲーム規制そのものだったという。
なお、中国版のゲーム規制法案は下記。
中国政府は、十八歳未満の若者に対して平日にオンラインゲームをする時間を九十分までとし、午後十時から翌朝八時まではゲームを禁止するなどの規制措置を打ち出した。
一部の若者がゲームに熱中し、過剰に課金サービスを利用するなどしており、「心身の健康や学業に影響を及ぼしている」と懸念を示した。
非民主主義的な欺瞞的工作の数々
ニュースメディア「ねとらぼ」が原本を入手し、それを公開している。
このはてなブックマークコメントのトップコメントが個人的に隙で「まさにその通り」と思った。
「こんな雑な工作をした賛成派、こんな雑な工作を許す制度、こんな雑な工作を是とした議会」
規制条例の賛成票のほとんどが同一IP、同一UA
同じ誤字が複数回出てくる(依存層、条例にに、ご感て想、ゲットゲーム条例etc.)
「パターン投稿」の中には、「依存層」「条例にに」「ご感て想」「ゲットゲーム条例」など、「誤字まで同じ」ものも複数みられました。中には数十回にわたって出てくるものもあり、さすがにこれらが別々の人物・PCから偶然重なって投稿されたとは考えにくく、恐らく同じ人物が同じPCから、同じパターンを「コピペ」して投稿した可能性が高いと推測されます。
そして下記の様にまとめている。
- 賛成意見の大部分は「ご意見箱」から投稿されており、しかも特定の日に集中している
- 賛成意見は同じ文面、同じ書式のものが非常に多い
- 文面には頻出するパターンがあり、中には誤字まで同じものもある
- UserAgentsなどの状況から総合すると、大量投稿を行っている人物は複数人いる可能性が高い
- 大量投稿を行っている人物は、1人で複数の投稿パターンを使い分けている可能性が高い
このうち、特に気になったのはやはり「1人が複数のパターンを使い分けていた可能性が高い」という点です。
ねとらぼさん、すごいっす。
まさかの民主主義への挑戦案件:くだらないゲーム規制条例と思ったら……
と思いきや、パブリックコメント賛成の偽装工作を経て可決する疑惑付の「民主主義への挑戦案件」だったでござる。
この高校生には、頑張ってほしい。
昨日提訴いたしました。
訴状については公開の準備を進めておりますので今しばらくお待ち下さい。— わたる (@n1U5E6Gw119ZjGI) October 1, 2020
最近の若者はすごいなぁ。
……というか、政治家(特に県議員)はこの疑惑を調査する義務があるのでは?
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