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映画「天気の子」感想レビューと考察:ロマンを感じる作品

2023-01-09漫画・アニメ映画,作品レビュー,新海誠

「君の名は」で記録的大ヒットを飛ばした「新海誠」監督の作品「天気の子」を見てきた。

映画館で映画を見るのは10年ぶり以上だろうか。

僕の住んでる田端が舞台に選ばれているということもあり、見に行ってきた。

ちなみに、僕は「君の名は」を見ていない。

この作品から感じ取れた溢れるロマン感を語っていきたい。

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とてもロマンを感じるストーリー構成:大きな現実的舞台に存在する小さいファンタジー

天気の子は、現実の世界を舞台にして、小さいファンタジーが存在している。

ここで言う「小さいファンタジー」は、舞台として用意された現実に対して、あまりにかけ離れてる神秘を指してる。

舞台設定ではリアルな現実が大部分。

当人以外の近しい人に話しても恐らく誰にも信じてもらえない、通じないレベルの大それた物レベルのファンタジー。

この小さいファンタジーがシナリオの根幹を成していて、且つ、当人にとっては、そして世界にとっても重大な物として存在している。

そして当人の間だけが認識している確実に現実として起こる「小さいファンタジー」が引き起こす問題を、いかに解決して現実に戻すか。

という構図になっている。

そのやり取りに、僕は冒険的なロマンを感じずにはいられなかった。

そういえば、映画のキャッチコピーも下記のようなものだった。

これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語

さらにロマンを感じるポイント:主人公達は社会と対立し、自由を求めている

出自に関する描写はないものの、主人公達「穂高・陽菜」の状況は、社会から見たら「問題児」そのもの。

「自分の力で、生きる自由」「自立して生きていたいが、そうもいかない社会の制度・鬱屈さ」

これらを彼らが感じている描写が、少しながら存在している。

別の作品の言葉ではあるが、

「生きるという実感は、自分しか頼れない状況において、立ち向かうこと。」

という言葉に僕は惹かれた事がある。

「他人・世間は誰も信じない『小さなファンタジー』」が引き起こす問題解決のため、主人公達にはこの状況「社会に立ち向かう」が生まれている。

この立ち向かう姿にロマンを感じるポイントだと思った。

「それって古きエロゲ」と言われるのも分かる

1990年代後半から2000年前半にかけて、一世を風靡したエロゲのジャンル「泣きゲー」。

これの先駆者的な作品と言われる「ONE~輝く季節へ~」が、まさにこの「大きな現実が舞台」そしてその中にある「小さいファンタジー」そのファンタジーが引き起こす問題を「当人間の絆」で解決する作品なのだ。

以後、そういった作品だらけになったのは言うまでもない。

エロゲ「ONE~輝く季節へ~」とは:ウィキペディアより

ほのぼのとした恋愛パートでプレイヤーを感情移入させ、終盤の劇的な別れと再会で感動させる、という本作の構成はその後、恋愛ゲームの定番スタイルの一つとなった。そのため、俗に言う「泣きゲー」のジャンルを開拓した作品の一つとして挙げられる

ウィキペディアより

天気の子に「このエロゲ感」を見出す人は多かった

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最後に:陽菜が穂高に抱いている想いの強さが分かる言葉

オカルトやファンタジー好きなら、こういう言葉を知っているかもしれない。

「神や精霊のような神秘的な力はその存在を認識することで存在しうる」

穂高が陽菜に抱く思いの強さを描写する場面は多いが、その逆は少ない。

しかし、この言葉の設定があるとするならば、終盤、問題を解決する時に穂高が陽菜に投げかけた言葉がどのように作用したかを見れば、陽菜が穂高に抱いている絆の強さが分かる。

(それが愛だとは、ここでは断定しない。)

総じて作品全体の美しさもあり、よりいっそうロマンを感じずにはいられない作品だった。

逆にここで述べた事項にロマンを感じられない人にとっては、特に面白みのない作品になっていると思う。

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