アニメ「鬼滅の刃」を一気見:史上まれに見るヒット作の考察
今年、話題になったアニメ「鬼滅の刃」をプライムビデオで一気見した。
驚いたのは、間違いなく良作で面白いんだけど、それ以上の「日本をひっくり返すほどの社会現象になるレベルか?」というのが正直な感想だった。
せっかく一気見したので、記憶が新しいうちにこの史上まれに見るレベルの社会現象を考察していきたいと思う。
鬼滅の刃:驚異の記録(アニメの大ヒットにて)
マンガのアニメ化が、単行本の売上げを大きく伸ばすとよく言われる。それはこれまでも『進撃の巨人』などで見られた。それでも『鬼滅の刃』の放送前からの累計発行部数の伸びは、一年足らずで10倍近くと群を抜く。
アニメ化以降、恐ろしいまでのヒット作になっている。
コミックはほぼほぼ全巻、各種ランキングを独占しまくってしまう
コミックは1巻から発売している全てのものが各種ランキングで独占をするという異様な光景を見せている。
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劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の興行収入が1位
ちょうど執筆時点の速報で流れてきた。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の興行収入が1位」のニュース。
「千と千尋の神隠し」を抜き、映画で日本一になった。
アニメの続編であり、初見では分かりにくい映画版ということを考慮して、恐ろしい売り上げだと思う。
アニメ版ヒットの理由:とりあえず無難におすすめできる点では?
作品は普通に面白く、アニメも丁寧でクオリティはとても高い。良作なのは間違いない。
主人公も作品自体も恐ろしく尖ったものではないため、安心しておすすめできる、というのはある。
「まぁ、とりあえず今期は鬼滅見ておけば外れないでしょ」
もしかしたら、その連鎖なのかもしれない。
アニメの構成:どんな時でも1話の中では完結しない構造
通常、1話枠なので連続物ではない場合、話を1話枠に収めるのが通例だと思う。
鬼滅に関しては、これが当てはまらない。
例えばアニメ7話「鬼舞辻無惨」。 炭治郎が浅草に出向く話ではあるが、この話の最初は舞台が浅草に出向く前の分裂した鬼との戦闘中であり、カタがついていない状態。
この事件のカタがつき、青年とのやり取りが終わり、次の指令を受け浅草に出向くのは、アニメの話のちょうど中盤。非常に中途半端な時間から舞台が移動する。
こういった、事件の終わりに合わせた話の尺の構成になっていないのは特徴的だと思う。
これで強引でも「話の続きが見たくなってしまう」欲が掻き立てられる。
鬼滅のアニメでは、こういったケースが特に強く顕著にあると思うし、そもそも既に続きが見たくなるレベルのクオリティなので、このような構成でも不自然に感じさせない。
その他のアニメ演出
さらにいえば、アニメキャラの表情の変化などを考察せずとも、キャラが言葉を発して説明してくれる分かりやすい親切設計。(嫌な人は嫌な設計だろうが)
キャラ達の感情による解釈の不一致は起こりにくい。
竈門炭治郎の優れた人間性:理想の主人公で誰にでもオススメできる
- 当人の置かれた絶望的な状況において、それをトラウマにせず糧にして前に進む精神力。
- 人の感情に敏感で、相手を尊重し思いやれる優しさ。その相手が戦った鬼であろうと関係がない。
- 人当たりもよく誰とでも分け隔てなく接するコミュニケーションを取ろうとするコミュ強。
- 強くなるためには、努力を惜しまない。
- 大切なものを守るためには、格上にも食らいつくぐらいの熱血漢。
もう、理想の主人公過ぎる。非の打ちどころがありましぇん!!
炭治郎だからみんなに安心しておすすめできる。キリト(SAO)だったらオススメできなかったし、刺さらなかったかもしれない。
鬼滅の刃のアニメを一気見したい、もう一度見て色々考察したい人はネット配信(VOD)で見よう
鬼滅の刃はネット配信サービス(VOD)U-Nextやhuluでアニメ配信されている。
CMはもちろんカット。好きな場面から見られたり、かなり便利!
まだ見ていない人が一気見するためだけでなく、改めてじっくり考察したい人にも向いている。
最後に
尖っていはいないが、作品は面白く、アニメもクオリティが高い。
主人公は非の打ちどころがない理想の主人公。アニメの話の構成も、強引でも次の舞台に興味が惹かれるように作られている。
今期のアニメは何がおすすめ?と聞かれたら無難に「鬼滅の刃」と答えられる。
なぜ大ヒットしたのかと聞かれれば、これらが噛み合い、今日の大ヒットにつながったのかと思う。
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