【メーデー民】羽田新ルートで世界一危険な空港になる?危険な空港まとめ
3/29から新飛行ルートが加わる羽田空港が話題だ。
中でもよく話題になるのが「3.5度(3.45度)」に進入角度が変更になり、さらに今まで海側での飛行ルートだったものが「都心」に変わる事により、不安が増しているというもの。
中には「世界一危険な空港に」のような論調もある。
ツイッターとかでのコメントを読んでいると、色々と「ILS装備しているから安全」というコメントもあったり、「世界一はコンゴーニャスだろ」という人(メーデー民)もいる。
情報が色々と錯綜しているので、少しまとめてみた。
(騒音の問題も話題にはなっているが、ここでは書かない)
新ルートはILSじゃなくRNAV(RNP)
ILSあれば安全でしょ、というコメントがあるが新ルートではこの方式を取らない。
ILSは「メーデー!」を見ている人ならなじみ深い着陸方式で、誘導電波を用いて滑走路まで誘導、安全な着陸ができるという方式。
僕もそこまで詳しくないが、航空事故ドキュメンタリーの「メーデー!」をよく見るメーデー民の間でも、「ILS使えればそんな危険じゃないだろう」というイメージがある。
これに加えて高度も、一般的な「3.0」からずれた「3.45」という高度になる。
個人的にはは過去、ILS以外の着陸で日本国内で事故が発生しており、「それでもわざわざ、この新ルートをやるのか?」という不安に対し、解答がないことの方が気になった。
事故の事例:2015年広島空港での着陸失敗事故(アシアナ航空162便)
基本、パイロットはILS以外の着陸もこなせるように訓練されているので問題はない、と言えばそうだが、実は直近で事故の事例もある。しかもこの日本で。
2015年広島空港で、アシアナ航空162便が着陸失敗事故が起きた。
パイロットエラーが原因だが、その内容は「滑走路が見えなくなったにも関わらずゴーアラウンドしなかった」という判断ミス。
他にも「RNAV進入の理解が少なかった」ことを指摘している。
また、その他に要因として、「元々想定していたILSでの進入が、急遽RNAVに変更されたにも関わらず十分なブリーフィングが行われなかった疑い」が挙げられている。
おまけ:メーデー民が大好きなコンゴーニャス空港とは(35L……35L……)
ウィキペディアの方が詳しいが、滑走路が2000m未満なのに国際空港(だった)でジェット旅客機が乗り入れされていた空港である。
短い滑走路にも関わらず、周囲は住宅街に囲まれ、ひとたび事故が起こればオーバーランでも住宅街に突っ込むことになる。
実際に何度か大事故が起こったことにより、国内専用になったっぽい。
(事故か起きる度、幾度もジェット機運用しないよう裁判にはなるものの、経済効果を理由に覆されている)
滑走路の必要な長さはあまり、ピンとくる人は少ないかもしれないので、参考に。
一応日本の基準で申し訳ないが、滑走路の長さについて、一般的にはジェット機は中型以上でも2000m以上を標準に考える。
【参考】
35Lとは
メーデー民が唱える呪文。長い方の滑走路で起こった悲惨な事故である。
メーデー!で取り上げられ、この危険な空港環境に度肝を抜かれたのか、人気回の一つである。
おまけ:危険な空港まとめ
ちなみに環境だけをみれば、色んな事情から色んな空港があるよ。
まぁ、羽田が特別に危険な空港になるわけではないは分かる。(わざわざ危険な方を取る理由もないけれど)
ロンドン・シティ空港(進入角度5.5度)
サンディエゴ空港(1本の滑走路で年間20万回の発着数)
ちなみに、参考程度に、混雑してると言われている羽田は4本滑走路で45万回、成田も2本で25万回です。
トンコンティン国際空港(動画見た方が分かりやすい)
ホンジュラスの首都にある空港だよ。
急旋回しながら山の斜面に沿って降りていくけど、その途中にクソ邪魔な小高い土手がそびえるという悪条件。
大事なことなので、2度言うが、首都の国際空港である。
当然、雨の日はこうなる。(パイロット目線)
最後に:メーデー! 航空機事故の真実とは
飛行機事故の事故調査記録から、その真相を取り上げるドキュメンタリー番組「メーデー!航空機事故の真実」。
事故当時の再現ビデオ、事故調査の再現ビデオの凝り方が尋常ではなく丁寧な作りが特徴
- 飛行機の残骸、各部品の壊れ方まで至るまでの細かい再現
- 事故調査再現ビデオには事故当時に使われていたコンピュータを使う
- ボイスレコーダーから判明しているだけの演出
- さらに事故原因の真実が後半で分かった後、よくよく序盤の事故再現ビデオを見ていると本当にそうなっている(よく見るとONになってなきゃおかしいものがOFFになっているなど)
日本語吹き替えでCSや、ネット配信では「Hulu」でのみ配信はされている。
昔、ナショナルジオグラフィックチャンネルがニコニコにあり、メーデー!も配信されていたので、ニコニコを中心にメーデー民は多い感じがする。
しかし、日本語版のDVD等は販売されていない。
気になったらおすすめ!
そして、僕もメーデー民なのです。
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