違和感だらけのゲームの未成年者契約問題の報道内容
なんともおかしな報道内容がニュースサイトの記事にあった。
朝日新聞デジタルより
「オンラインゲームのトラブル急増 中学生に24万円請求」
(リンク先はヤフーのニュースへ)
よくある「子供が使いすぎちゃった☆」的な未成年者の契約的事件ではあるが、
この記事を読むと色々とおかしな点がある。
記事の中から
小学生の息子にパソコンのオンラインゲームを「自分もしたい」とせがまれた。「無料の範囲で」と約束し、クレジットカード情報を入力して利用者登録をした。しかし、息子は夢中になり、アイテムの購入に手を出していた。「こんなにお金がかかるとは知らなかった」。女性は相談した地元の消費生活センターに話したという。
この内容から、こちらで感じた違和感を感じた点を下記に列挙する。
- 基本無料系なのになぜか「クレジットカード情報を入力して利用者登録」をしている点
- 子供に自分のクレジットカードを使わせている点
まず、基本無料のPCのオンラインゲームであれば
ほとんど例外なく(といっても過言ではないぐらい)会員登録に
クレジットカード番号の入力を必要しない。
(日本でのクレジットカード保有者は普及率、年齢制限など集客力に問題があるので、
クレカ情報が必須になるケース自体考えにくい。)
よほど詐欺目的か、18禁系で止むを得ない場合以外には考えられない。
そしてオンラインゲームでR18のものはほとんどない。
なお、スマートフォン系のオンラインゲームに関しては
「パズドラ」のように会員登録そのものがなく、有料アイテム購入欄にいき、
決済方法を選択するときに「クレジットカード」を選ぶか、
予めGooglePlayが用意している決済Googleウォレットでの
クレジットカード情報入力が必要というもので、
ゲームプレイ自体にクレカ情報が必要なものはないはず。
IOSにしても同じく。
仮にゲームプレイにクレジットカードの入力が必要な怪しいゲームがあったとしても、
クレジットカードは本来、契約者の本人だけが使える規約になっているはずで、
たとえ家族であっても、クレジットカードの貸与は利用規約違反になる可能性が高い。
自分以外でも家族になら発行できるクレジットカード「家族カード」はあるけれど、
子供に対して発行する場合は「18歳以上(高校生)は除く」という規約があるはず。
日本で18歳未満の子供がクレジットカードを使えるケースは、考えられない。
つまり、この記事に出てきている人物は
「『基本無料』を明示しておきながら、
なぜかゲームプレイに「クレカ情報が必要」なゲームを怪しいとも思わなかった」
上はうっかり騙されたとしても
「本来、規約で禁じている『クレジットカードの貸与』をしている」
ことを堂々と記者に語っているということになる。
取材した記者は何も違和感を感じなかったのだろうか?
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