1本のブログ記事が変えたアメリカのゲーム産業の労働環境の話
以前、ニュースサイトでアメリカのゲーム産業の労働環境は、それなりに良いと聞いて、羨ましいな、と思ったことがある。
じつは、アメリカのゲーム業界もかつては、残業などが多かったそうだ。ところが大手ゲームメーカーで働く夫を持つ妻が、会社側を法廷に訴えて勝訴したのだという。
電撃 – 2K Gamesで働く日本人ゲームクリエイターが語る日本とアメリカの違い――日本は“遊び”重視、アメリカは“体験”重視【CEDEC 2013】
ここでの奥さんが会社訴えた話は「 EA: The Human Story(EAの人間の物語)」かなと思った。
当時、EAがやり玉に挙げられ、一種のムーブメント?になったもので、意外にも知らない人がいるので、紹介したいと思った。
この事件は日本誤訳で紹介されている。
ブラック労働を告発した記事:「 EA: The Human Story(EAの人間の物語)」について
事の発端はブラック労働となりゲーム業界で働く夫を心配した奥さんがブログで告発したことにある。
この事件の経緯としては日本ではCnetが詳しく取り上げていた。実はそう古い物ではなく「2004年」。
ゲーム開発者残酷物語–EA提訴で明るみに出た業界の実情 – CNET Japan
下記がその日本語訳全文となる。
最後には私たちの状況がどうなるにせよ、こんな「ビジネス」は正しくないし、人々はそのことを知る必要があり、それが今日、私がこれを書いている理由だ。
世界最大手と戦う奥様は、強い!
EAとは
「エレクトロニックアーツ」世界最大手クラスのゲーム企業。
古くからサービスされている「ウルティマオンライン」や「バトルフィールド」「FIFA」などが有名。
日本では:ゲーム業界残酷物語が残ってた!
まだかなり古い時代に、何者かによって書かれていた面白サイト「ゲーム業界残酷物語」というサイトがありました。
「そういえば、あのサイト、今もあるのかな」と探したところ、ありました!見つけましたよ!!
http://www.geocities.jp/cruelgame1999/
レガシーすぎる!
このサイトを探す時に見つけた元業界人のブログ
ゲーム業界残酷物語を探す途中に、元業界人のブログを発見した。
そこで気になった文章。
ゲーム業界残酷物語がまだ残っていた件 – ゲームミュージック第一主義
ゲーム業界は、自分は不幸になるかもしれませんけど、他人を不幸にすることは強いられません。身を粉にして働き、他人を楽しませることが基本です。非常に真っ当です。これをブラックかと言われると、本当の意味ではブラックではありません。
だからこそ、その正論を上からぶつけられるので、仕事がキツクなる傾向が強いのでしょう。ユーザの為に頑張れと言われたら、「嫌です」とはなかなか言えません。
それが今は、「ガチャ」だの「IP」のガワ差し替えのおかげで、そうでもなくなったけどね。
オンラインゲームの誕生以来、日本のゲーム業界は本当の意味でのブラックが誕生したのかもしれないな、と思った。
魑魅魍魎の世界は、いまだに健在だと思う。
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