読書:カニという道楽は、ズワイガニの多方面的な研究本だった(食べたい)
カニと聞くと、食べたくなってしまう。
むしろ「甲殻類」という響きだけで、おいしい感ある。
そのカニの研究本が先日、発売されたので買って読んでしまった。
いやぁ、そろそろ旬の時期を迎えるしね!
僕のような底辺庶民にゃ、なかなか手が届かない味覚ではあるものの、読むだけなら……!
カニの文化研究の一人者が著者
以前、ニュースで話題になっていたのを目にした。
カニ愛と旺盛な知識欲が高じて60代で大学院に入学し、食文化的な見地からカニ研究に携わってきた異色の経歴の持ち主である。
元々、プライベートでは40年間カニを食べに全国を回っていた著者が「カニの研究物が実はない」ことに気づき、自ら大学院に入ったという理由がすごい。
本の内容は多岐に渡る:ズワイガニを中心に食文化史、ビジネス、そしてカニの未来
ズワイガニとは何か。この本はここから始まる。
ズワイガニは、ズワイガニではなかった!
ここではズワイガニ=「オスのズワイガニ」と定義されている。
このオスのズワイガニでも若ければ(脱皮直後)「ミズガニ」、メスのズワイガニでは「メスガニ」と食用の世界でも区別されているらしい。へぇぇ~。
他にも、
- カニの食文化史
- カニのビジネス流通史(ローカルな話題から日本全体のことまで)
- 密漁と漁獲管理、今後の持続可能性について
など、論じられている項目は多項目にわたる。
なお、著者の「カニは高価なのに素手でむしゃぶりつくのが良い」という個人的なコラムもある。
さらに言えば焼きより「茹で」がうまいらしい。
最後に:酒の肴にカニの話とカニ食べたい
カニ自体、酒の肴になるのにカニの話でも酒の肴になる!
ボリュームがある上、少々お堅い内容の本ではあるんで、じっくり読むのが良いと思う。
そしてじっくり読めば読むほど「あ~、カニ食いたいな」度が上がってしまうのである。
カニ、すき鍋………
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