日本のゲーム市場は終わった
カプコンの偉い人の忠告だそうです。
sgameの記事より「日本ゲーム市場が永遠に消えてしまう!?」
以下、引用
「日本市場は滅びた」「日本の開発者は誤りを認めない」等、
最近日本のゲーム市場に対して苦言を呈しているカプコンの稲船敬二氏が、
最近インタビューを通して再度日本市場について手厳しい忠告を投げた。
とのこと。
世界でも主要な市場の一つではあるのは間違いないと思いますが、
20年ほど前は日本が世界で最も進んでいた(気がする)ゲーム業界も
現在はTVゲーム市場ではイギリスに抜かれて3番手。
(しかも前年度比マイナスは日本だけで、
ちなみに、この10年でアメリカ市場は日本市場の倍まで広がった)
PCゲーム市場は目も当てられない悲惨な状態で、
オンラインゲームでは中国、韓国に抜かされる有様。
主な原因として考えられるのは
- 少子高齢化とゲーム市場の政策の無さ
- 希望小売価格制度
- 批判的なメディアのなさ
- プロゲーマー不在
1.少子高齢化問題 政策上の問題
まず、少子高齢化問題。この辺りは日本の政治的な問題。
コンピューターゲームを遊ぶ年齢層が若い人が中心となれば
少子高齢化の影響を大きく受けてしまうのは火を見るより明らか。
加えて、
「アニメ・ゲームは日本が世界に誇る文化」
という発言が政治家から飛び出ても、
「市場を保護・発展させよう」
という政策や発言は皆無。
この辺の無策ぶりが現在の結果に大きく繋がっているように思える。
2.希望小売価格制度
次に業界的な問題で「希望小売価格制度」
メーカーの希望価格が概ね原価+30%という価格で設定されているため、
小売業はこれを大きく上回る価格に設定できない。
30%というのは小売業では日常品レベル
(とはいえ、「玩具」で言えば平均程度の率)
結局、ゲームソフト専門店大手2社「上昇」「明響者」は倒産(会社更生法適用)
家電量販店はゲームソフトを上の階に置く。
結果、一般消費者にとってゲームソフトは露出も少なくなり、
買いにくくなる。
物の価格は本来、市場に任せるべきである。
3.ゲーム専門メディアの批判のなさ
もう一つはゲーム専門メディアの批判のなさ。
かつてイギリスのゲームサイトでは「ウイニングイレブン2008」(PES2008)のバグに対して
動画付レビューで「ボールが瞬間移動する」「ラグがひどい」
と、大きく批判していた。
一方、日本のファミ通では「ウイニングイレブン2008」はプラチナ殿堂入り。
専門誌が正しくゲームをレビューできないのは、
ゲーム業界、ゲームプレイヤー双方に痛い打撃だと思う。
4.プロゲーマー不在。
日本のゲームはゲーム性よりストーリー性が強く、
PCゲームは恋愛ゲームやアダルトゲームが売れる。
とにかく対戦志向の強いゲームが売れなさ過ぎる。
オンラインゲームでもクラン戦が一部でしか盛り上がらない等
国民的な問題もあると思う。
(実は先進国では珍しく日本はプロゲーマーリーグなどがない)
この4つの問題を解決してしまえば、sgameの記事にもあるとおり、
世界的なトレンドにも追いつく土壌ができあがると思うわけです。
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