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ゲームのレビューにスコアが必要かどうか議論と、メディア不信

2020-05-01ゲームについて,ゲーム・ゲーマー文化考察

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ゲームの購買後評価としてレビュースコア点数をつけるのが適切かどうかの議論。

はてなのブログでもちょいと話題になっていたので。

arcadia11.hatenablog.com

この議論に関しては、ゲーマーの中でもだいぶ長らく議論はされていて(日本でも海外でも)、特に近年ではレビュースコアを廃止するメディアも出てきた。

www.gamespark.jp

あまり熱心に見ないので曖昧な記憶だが、Kotakuみたいなメディアもレビューに点数をつけるのを、いつのまにか廃止していたような気がする。

(昔つけていたかどうかが曖昧)

https://kotaku.com/super-mario-party-the-kotaku-review-1829480351

 

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レビューの点数化評価の分かりやすさと問題

映画でも文学でも、作品があり、そのレビューをするのは、趣味を愛する人たちにとって、非常にありふれた、熱心な人にとっては当然すべき行為かもしれない。

ゲームにおいてもそれは変わらない。

そして、こうした購買後の評価から、誰もが認める名作、駄作が生まれ、あるいは評価が議論される問題作が生まれてくる。

点数は、そのゲームレビューにより、ゲームの面白さを視覚的に分かりやすく提示するのに便利であるため、昔からどこのメディアでも使われている。

点数化による問題:1点の定量感がゆらぐ

一方で点数化による問題も出てくる。

「1点の点差」の不明瞭感。

そしてスコアと共に記載されている寸評と点数の乖離問題。

例を挙げると「その理屈で言えば、なんでこれが8点で、これが9点なの?」「欠点挙げてないのに、満点つけてないの?プライドが邪魔してんの?」のような形のものである。

当然、おそらくネットではなく雑誌が主体の時代から、こうした問題は言われていたが、笑い話に登場するぐらいで、そこまで(ユーザーもメディアも)大きな問題とはしてこなかった。

笑い話の例として下記のような類のものだろう。

「まぁ、有名大企業、有名IPモノはクソゲー作っても露骨に批判して、点数下げられないわな」

背景:メディアの機能としての不信感の高まり:笑えなくなってきたレビュー問題

2000年以降、こうした「口コミ」「レビュー」を巡るメディアに対する反応は、日本だけではなく、全世界で大きく変わってきたと思う。

それは主にネットを介した下劣な企業のマーケティングによる結果からで、その先にあるメディアに対して厳しい目で見るようになったからだと思われる。

ソニーがやらかしたステマ問題

デイビット・マニング偽評論家事件

海外でソニーピクチャーの映画をベタ褒めする著名映画評論家「デイビット・マニング」は存在せず、実はソニーピクチャーの自作自演だったという事件

ソニーゲートキーパー事件

ソニー社内から、他製品やソニー製品の不具合でクレームを出すユーザーに対する誹謗中傷が組織に行われたと疑われた事件。

IPアドレスがソニー本社社内からの接続だと「gatekeeper**.sony.co.jp」になることから、発覚し、疑われた。

PSPフェイクブログ事件

海外で、ステマ広告としてのフェイクブログが法律で規制されるきっかけになった事件。

ソニー製品を高評価するブログが誕生。そしてフェイクブログということが発覚事件。

ゲームメディアとユーザー感覚の乖離

もちろん、事件を引き起こしたのは、ソニーだけではないだろうが、こうした企業による組織的なレビュー・口コミ操作事件が、表沙汰になるにつれゲームユーザーの間でもメディアに対する不信感は大きくなっていたように思う。

こうした歴史と背景の中、レビュー問題ですら、笑いごとで済まされるのか怪しくなってきた。

特に「ゲームメディアは死んだ」と断言するゲーマーもいそうな雰囲気がある。

海外の様子は分からないが、とかく「レビュー、マジでどうするん?」問題は、ここ10年の間に大きくなったように感じる。

参考記事

落ち続けるメディアへの信頼度、その実情をさぐる(不破雷蔵) – 個人 – Yahoo!ニュース

国内限定でゲームだけじゃなく、総合の数値なので、どこまで参考になるかは分からないが、メディアの信頼感というのは年々低下し続けている。

その中で、メディアが「専門家」として点数をつける行為に向ける目も、以前より厳しくなっていることだと思う。

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最後に

特に近年は専門家のレビューなんてなくても、TwitchやYoutubeによるプレイ動画で、ある程度、雰囲気を把握できる。

そしてゲームは映画や文学とは違い、例えば「ストーリーや世界観」といったものが、品質に与える影響度が作品によって全く違う。

それは厳格な点数評価のレギュレーションをさらに難しくしている。

レビューの正確性を求める声の高まりに応じて「ゲームレビューの点数は必要か」「ゲームレビューはどうあるべきか」みたいな議論は今後も続き、点数をつける際もサッカー選手を評価するかのごとく「1点」の重みに気を配ったものになっていけたら、洗練されていくのではないか、と思う。

おまけ

実は「ゲームレビュー」に関する議論について、ユーザーレビューの統計が発表されてましたね。

大学の研究機関が“ゲームレビュー”を分析した報告書を公開。ゲーマーはどのような言葉でゲームを語る傾向にあるのか? | AUTOMATON

ユーザーレビューの可読性についても触れられているので、読んでみてもいいかもしれません。

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