VTuberアニメ「バーチャルさんはみている」は面白い試み:感想レビュー
先日VTuber達がアニメになったと話題の「バーチャルさんはみている」を、ニコニコ生放送でライブ視聴した。
アニメを生で見るのは、かなり久しぶりだ。そしてこのコンテンツデザインは非常に興味深いものであった。
アニメは最後を見るまでは感想を述べない主義で、特にこの番組はストーリーたるものがないものだったので、1話見た時点での印象で感想を述べる。
バーチャルさんはみているとは
内容構成は、各種Vtuber達が、色々なネタをテーマにパフォーマンスする形式の番組。
むしろアニメというよりかはお笑いコント番組に近い。
番組内のキャラクター等は既に活動されているVtuberに準拠されている。
構成の奇抜さについて:ラジオの映像版みたい
主な出演者達の上映前トーク → アニメ開始 → 主な出演者達の上映後トーク。
この流れで1パックだった。
ニコニコ生放送では、アニメの前に各Vtuber達によるトークから始まる。つまり、「バーチャルさんはみている」は生放送番組内の1コーナーに過ぎない。
アニメ放映後も生放送は終わらず、続いて各出演者達のトークのコーナーに引き継がれる。
形式としてはラジオドラマ有りのラジオ番組の映像版といったところだ。
コメンタリーの速報性
第一話のアニメ終了後の番組トークで、「実は最後、10秒で放映されていた部分はトークが盛り上がって20分以上トークしてた」などの裏話が感想と共に即刻展開されていた。
こういった出演者のコメンタリーの速報性もこの番組ならではだと思う。
Vtuberならではの新しいコンテンツデザイン
通常、番組と演者は、キャラクター性そのものが一致しない。
が、この番組では違う。
元のキャラクター性に準拠されたアニメが放映されているため、ノリはYoutubeで見せてくれている、あのまま。
ニコニコ生放送の視聴者の目からは下記の様に映る。
今見てるこのVtuberの生放送の番組のノリ・キャラのまま、アニメが放映され、そのノリ・キャラのまま生放送が再度展開される。
見ている人には、あのアニメに出てきたキャラがそのまま生放送トークしているように見えてしまう。
この感覚は斬新で、Vtuberの特性が活かされたコンテンツデザインになっていると思う。
生放送ありき:テレビでは退屈だろうね
ストーリーがなく各種テーマによるコント形式。キャラクター性も元のVTuber準拠で放送するということは「予め、それらVtuber達の活動をよく見て、ある程度把握している」ことが前提となる。
さらに、この番組は前フリとなるトークを見ているテンションではないと、ノリについていけない、さらに、見ていてる最中もニコニコのコメントなしでは、情報量にもついていけずに置いてけぼりをくらうと思うな。
情報量多すぎないか?
初見で全て理解できる人、0人説。#バーチャルさん— 道明寺 晴翔@ゲーム部 (@Haruto_gamebu) 2019年1月9日
うむ、その通り!
ディスク(円盤)の内容にもよるけれど、放映されたアニメのみの内容だと、コンテンツ全体のボリュームが落ちるため、売り上げは絶望的な予感な気がする。
もっとも、生放送でいくらか投げ銭でのマネタイズはできているため、ディスクについては、そこまでこだわっていないのかもしれないが。
結論として「この作品はニコニコ生放送で見る」のが楽しむコツだと思った。
地上波、タイムシフトで見ると絶望的だと思う。
最後に:Vtuberは意思を持つ生きたコンテンツ
上述の通り、この番組はVtuberの特性を活かされたコンテンツだと思う。
そして、この番組(生放送すべて)を通じて、VTuberはキャラクターとして意思を持ち生きたコンテンツなんだ、と改めて認識することができる。
コンテンツの形式としては非常に、新しい体験だとは思う。その、内容の良さうんぬんは置いておいて。
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