USB DAC:外付けのSound BlasterX G6を購入、レビュー
昨日、思い切って外付けのCreative社から発売されたDAC「Sound BlasterX G6(サウンドブラスター)」を購入した。
今まで使っていたのは内臓のサウンドカード「Sound Blaster X-Fi Titanium」。こちらもゲーム用のサウンドカードではある。
しかしさすがに10年以上という年月がたち、ドライバ更新もサポートが打ち切られて何年も経った今、新しいものに更新しようと思った。
内蔵ボードから外部DACへ移行した理由は「ノイズ」の少なさ。どうしてもPC内にある以上、ノイズが入るので改めて外部のゲーミングDACにしようと思った。
購入してしばらく使ってみたところ、実際に「ノイズの改善」「音質はよりドンシャリタイプ(重低音・高音重視型)」とゲームの環境は大幅に変化・改善したので、それについて述べていきたいと思う。
Sound BlasterX G6のメリット、USB DACの特徴など
Sound Blasterシリーズは長年PCゲームのサウンドのメジャーになった音源ボードシリーズ。
特にWindows VistaになるDirect Soundがハードウェア依存であった時代、常にゲーミングサウンドの最先端だったメーカーでもある。
現在でも、さすがに独占状態ではないとはいえ、ゲーミングに役に立つ様々な機能を持っている。
Sound BlasterX G5との違い:ソフトウェア、および性能について
「Sound BlasterX G5」はソフトウェアと性能について少し違いがある。
ハードウェア性能について
ノイズの割合を示すS/N比(数値が大きいほどノイズが少ない)G6はS/N比130dB、G5は出力S/N比120dB。
出力はG6が最大32bit/384kHz、G5では最大24bit/192kHz。
ソフトウェアについて
G6はソフトウェアが刷新され「Sound Blaster Connect」になっている。
ぱっと見、各種設定やボイスチェンジャー機能などは一通り継承されており、どこの部分が新機能になっているのか、カタログスペックを見た限りでは分かりませんでした。
大きさは手で握れるほど小さい:邪魔にならない!
キャッシュカードと同じ大きさのヨドバシカメラカードでの比較。
非常に軽く、持ち運びにも便利だ。邪魔にならず、置き場所に困ることはないだろう。
バーチャルサラウンド機能:ヘッドフォンで3Dゲームの音の把握(定位)に便利!
この「Sound Blaster」は元々3Dゲームの音を2Wayのヘッドフォンで疑似再現して再生できる「バーチャルサラウンド」が付いているのが特徴。
ゲームの3D空間上で音の発生地点を把握しやすくなる。
さらに細かい設定が、PCソフトウェアの「Sound Blaster Connect」で可能。
Sound Blaster Connectの設定
- SURROUND:
バーチャルサラウンドヘッドフォンの度合い。ゲームによって使い分ける人はいる。(マップの広いFPSでは広めにとる、等) - CRYSTALIZER:
高音域の補正のようなもの。圧縮音声は高音域を削ることが多いので、こちらで強調することができる。 - バス:
名前の通り、低音域の強調。正直、このG6自体がけっこう低音強調めなので、僕は使っていない。 - SMARTVOL:
音量の大小の差を調整する部分。音量の平均化の必要性を理解していないので使っていない。 - DAIALOG+:
人の声を強調する。ぶっちゃけASMR用としか思えないが、ゲーム用では「敵の行動パターンを読み取る(鳴き声等)」時に便利だとか
メディアの4gamerに詳細設定が記載されている:遅延を改善するファームアップデートあり
なお、この記事で指摘されているマイク遅延について、改善のファームウェアアップデートが配布されているので、ソフトウェアと共に最新のものにする必要がある。
PC以外にNintendo SwitchやPS4でも使用可能
さらに外付けなのでUSB電源さえとあれば「Nintendo Switch」や「PS4」でも使えるのが特徴。
家庭用ゲーム機で、3Dゲームをやる場合などでもその効果を期待できると思う。
注意:直接つなぐやり方だとバーチャルサラウンドが実質機能しない
ただし、直接接続で使えるのはゲーム機側だと「ステレオ」設定のみ。この場合、このDAC側の「バーチャルサラウンド」利用のみ。
ゲーム機側のサラウンド機能を使うためにはゲーム機にHDMI接続されたテレビから、光音声出力を通してDAC側に出力する必要があるので、注意。
(もしかしたらHDMIの分離機を使えばいけそうかも?)
ボイスチェンジャー機能も嬉しい?ネットストーカー対策
簡単なボイスチェンジャー機能を有している。
仮想オーディオデバイスを使わないので、ドライバ設定が必要ない。
付属ソフトのパネルを押すだけでリアルタイムに声が変換される。
オンライン上で地声を出したくないが通話をしたい人、主にネットストーカー対策には使えると思う。
Sound Blaster G6の特徴、設定、音質の変化など
既にサウンドレビュー系Youtuberによって、他製品との比較が行われている。
と、いうことで4gamerの記事を参考にした。(各種設定項目も詳しく記載されてある、ありがたい!)
では、実際に使ってみた感想を述べる。
まだゲームには使っていないので、現時点では「音楽を聴いた」と「マイクを使った録音」のみの感想となる。
音楽の音質について:かなり重低音やドラム音が強調される感じ
重低音やドラム・シンバル音みたいなものが、かなり強調され迫力が増した。
(設定で重低音を強調する機能があって、それがオフ状態のデフォルトでも強調されていると感じられるレベル)
音楽で気になる場合は、うまくイコライザをいじる必要はある。
マイク:ホワイトノイズを除去できる
前に使っていた内蔵のサウンドカード「Sound Blaster X-Fi Titanium」と「Sound BlasterX G6」でマイク録音してみた。
小さなノイズなので分かりにくいと思うが、再生した時の音量メーターの画像を添えた。
内蔵のSound Blaster X-Fi Titaniumで録音した場合
外付けUSBDAC「Sound BlasterX G6」で録音した場合
USBDACだとご覧の通り。
ちなみに、マイクブーストを使っている状態。(デフォルト設定でマイクブーストがかかっている)
ブーストを使ったとしてもノイズがないのはでかい。
注意事項:USB2.0に刺すのじゃ ※訂正:自分の環境だけかも
僕の環境だけかもしれないが、USB3.0の端子に刺してみたらバグってDiscordでマイクが使えなくなり、「Sound Blaster Connect」で音が認識されなくなった。
(音楽は普通に効けて、その他のソフトでマイク録音もできた)
なるべくUSB2.0に刺した方がいいと思う。
※ もしかしたら自分の環境だけの可能性があります。
環境は大事、ゲーム用途以外にも使える
ゲーム以外にもYoutubeやItnesなど、音を楽しむことが多いのがデジタル界隈。
「音」の環境を整えるのはとても意義のあることだと思う。
おまけ:今回、使ったヘッドセットについて:ゼンハイザー PC 360
ゼンハイザーのヘッドフォンの中でもゲーム用途に強いとゲーマーに言われていたゼンハイザーの「HD 500」シリーズ(おそらくHD598かと思う)にノイズキャンセリングマイクが取り付けられたゲーミングヘッドセット。
すでに初期のPC 360は生産されていないが、根強い人気により、「SE」(セカンドエディション)が販売されている。
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