ゲーミングヘッドセット「GAME ONE」レビュー:EPOS/ゼンハイザー製の開放型
ゼンハイザーのゲーミングヘッドセットの名機「GAME ONE」が1万5000円(執筆時)で販売されていたので、2週間前ぐらいに購入した。
外箱には「EPOS(昨年にゲーミング特化する形でブランドを刷新:旧ゼンハイザーゲーミング)」のマーク
そもそも旧モデルが登場したのが2014年5月。当時の値段は3万円前後するトップモデルだった。
現在は後継機たる「GSP 500」が販売されているとはいえ、約半額で販売されている事態に驚き、昨年末に即購入した。
(ひょっとすると販売終了にするための投げ売り価格なのかもしれない)
実はこの「GAME ONE」後継機のGSP500よりもマイク入力感度が高いため、個人的にも今は最高コスパだと思っている。
GAME ONE:PC 360との違い
GAME ONEはPC 360のヒットを受けてこれをベースに作られていることが語られている。
GAME ONEとGAME ZEROはそもそも,「PC 360」と「PC 350」がベースになっています。
PC360とは、僕も使っていた(GAME ONE購入前)ゲーミングヘッドセットで2010年に発売されたものだ。
カタログスペック:カタログスペック的にはPC 360と変わらない
GAME ONE | PC360 | |
周波数特性 | 15〜28,000Hz | 15〜28,000Hz |
出力音圧レベル | 116dB | 112dB |
周波数特性(マイク) | 50 Hz – 16,000 Hz | 50Hz〜16,000Hz |
マイク指向性 | 単一 | 単一 |
マイク入力感度 | -38dBV/PA | -38dBV/PA |
マイク指向性はGAMEONE「ノイズキャンセリング」と記載されていたが、ゼンハイザーはPC360も単一指向性を「ノイズキャンセリング」と記載していたので恐らくGAME ONEも同様と見られる。
ちなみに後継機となる「GSP500」は、マイク入力感度が-47dBV/PAと、なんと前世代より劣っていることに注意。(一般的なゲーミングヘッドセットの入力感度ではある)
音質:実際に聞き比べた感じ:重低音が分かりやすくなった
わりと重低音特有の空気が震える感じレベルで分かりやすい形になっている。
側圧はPC360に比べると強め:長時間着用の心配はない
気になる側圧。PC360に比べるとかなり強めに感じた。
これ、長時間着用できるか?と思ったが、実際に年末年始は実家に帰らず、ほぼ一日中家にいてこのヘッドフォンをつけていたが、頭や耳が痛くなるような問題はなかった。
マイクについて:恐らく入力感度は全ゲーミングヘッドNo.1クラス
PC360と本当に同等だった。入力感度、音質ともに変化せず。
ゲーミングヘッドセットのマイク入力感度は-40dBV/PA代が多い。こちらは-38dBV/PAとおそらく唯一ではないか思われる高い入力感度を誇る。(後継機のGSP500より高い)
音源によってはマイクブースト時(音量アップ)のノイズの乗り方に左右されるので、この辺りは群を抜いた、この製品のメリットであると思う。
GAME ONEのメリット:開放型というゲーミングヘッドセットをメリットを大きく享受できるトップモデル
開放型モデルというのはゲーミングヘッドセットにおいてかなり強力なメリットだと思っている。
- 密閉型と違い、通気性により長時間着用しても耳が蒸れたりしない
- 1人暮らしに便利。周りの音も拾えるため、インターフォンなどの聞き漏れがない
- 音がこもらない(個人差)
この「安全に長時間装着できるゲーミングヘッドセットのトップモデル」というのは非常に強力なメリットだと思う。
気になる音漏れ:心配なさげ
通気性のよい開放型なので気になるのは音漏れ。さすがに爆音でのテストを個人ではやりたくなかったのでメディアを探してみたところ、テストしていたメディアがあったのでご紹介。
意地悪なテストを行ってみた。「G4ME ONEを装着した状態で音楽を大音量で再生し,その状態で自分の声を録音する」というものだ。要するに,開放型エンクロージャを採用するG4ME ONEで,マイクが音楽をどこまで拾ってしまうかどうかをチェックしたのだが,音楽はかすかに聞こえる程度だった。
ゼンハイザーの白いゲーマー向けヘッドセット「G4ME ZERO」「G4ME ONE」レビュー。大ブランドの製品は何が違うのか-4gamer
一般的な使い方では、音漏れがマイクに混入する心配はなさそうだ。
(実際、自分のTwitch配信では音楽を流しながら配信している)
最後に:
音質もさることながら、マイクの入力感度が高いという武器が目立つ最後のゼンハイザー製品。
急に値段が下がった理由は分からない。
- 既に販売から5年以上経過し後継機も出ている
- ゼンハイザーからEPOS/ゼンハイザーというゲーミング特化の新体制
この2点から今後の販売に関する整理「販売終了前」の投げ売りの可能性もあるので、購入を考えてる人は注意しよう。
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