コンピューターゲーム史は入力デバイスに大きく影響されている説
ドメインバトルの続きをしようかな、と思ったら、「はてなブックマーク」で興味深いエントリーを発見したので、今回はそれについて。
僕の個人的な意見としては、ゲームに史大きく影響を与えたのは代表的なゲームソフトではなく、「入力デバイス」だと思っている。ゲームを遊ぶのに最適と思われるデバイスが登場し、それを元にゲームは作られていく、遊び方も変わっていく、という説だ。
新しいゲーム入力デバイスにマッチしたゲーム体験。その変容こそが、ゲーム史上に影響を及ぼす、という感じじゃなかろうか。
ゲームビジネスの始まり。PONGとブロック崩し、とアタリ社
入力デバイスではないけれど、家庭用ゲーム機の始まりから。
僕の世代(30代)なら、かろうじて、子供のころ、古びた旅館のゲームコーナーやゲームセンターで、これ系のゲームをプレイしたかもしれない。
- 「PONG」は一つの玉を打ち合うゲーム
- 「ブロック崩し」は一つの玉で上部のブロックを消していくゲーム
そして、このゲームを開発した会社「アタリ」はカセット入れ替え式の家庭用ゲーム「Atari2600」を発売し、現在に至る家庭用ゲームビジネスが始まる。
(この時代に、世界初のゲームソフトを提供するサードパーティー会社「アクティビジョン(現アクティビジョンブリザード)」も生まれる。)
なお、スティーブ・ジョブズの、アップル社の設立前の話で出てくる「設計回路の節約話」は、このアタリ社員時代の「ブロック崩し」と言われている。
任天堂ファミリーコンピュータが示した答え、画期的なゲーム入力用デバイス「十字ボタン」
よくファミコンの成功についての本が出回っているが、僕が思うに最大の成功は「コントローラー」特に十字ボタン(または十字キーとも)だと思う。持ちやすく、直感的な操作がしやすい。
以後、3Dアナログスティックが登場するまで、家庭用ゲーム機のメインのコントローラーは「十字ボタン」がスタンダードになっていく。
※表題とは異なるが、最初の十字ボタンを搭載したのは「ドンキーコング」のゲーム&ウォッチ
(元々、ファミコンはアーケード用のドンキーコング移植を目安に作られた、らしい)
任天堂スーパーファミコン「4つのボタン、Lキー、Rキー」
スーパーファミコンの衝撃も、性能ではなく、コントローラーだと思う。十字キーはそのままに、左に移動用コントロールキー、そして右に4つのボタン。そして左右コントローラ上部のボタン配置。
このボタン増加により、直感的な操作性はそのままに、操作されるキャラの動きはより多彩になった。
現在にも通じるこの様式はこのスーファミで整えられた。
3D時代のゲームに適したデバイス、3Dスティック(アナログスティック)
3D時代のゲームに適したデバイスは何か。これも任天堂が「Nintendo64」が答えを出した。
3D空間の操作は「3Dスティック(アナログスティック)」をメインに、十字ボタンを補助に使う。
先発していた、プレイステーション、セガサターンも、「Nintendo64」の発売以降、コントローラーに3Dスティックを採用し、以後、標準に。
以後、「スターフォックス64」でコントローラーが振動する機能(拡張機能)、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」で3Dアクション時のロック機能(Z注目)が編み出され、これも現在の、3Dアクションゲームの、標準となった。
スマホ世代の入力デバイス「僕らの指」
iPhone発売以来、端末はボタンを最小限にし、入力デバイスは「僕らの指」となった。この端末のヒットがゲームに与えた影響はいうまでもなく、コントローラー無きゲームのUI設計が必要となった。
「タップ」「フリック」「スワイプ」「ピンチ」操作。それは、従来のコントローラーありきのゲームとは、また違ったゲームが生まれるきっかけにもなったことは言うまでも無い。
アップル社がPDAを改善しようとした時、この入力デバイスに着目したのは、鋭いと思う。
最後に
「ゲーム史に影響を与えた」という括りにしてしまうと、作品を挙げるとキリがない。少なくとも現代ゲームの各標準になった事を考えると、その歴史は、入力デバイスによって築かれていると考えるわけである。
こうしてみると、任天堂が与えた影響は「入力デバイスの進化」という点で計り知れない。その代表作をプロデュースしてきた宮本茂氏が「現代ビデオゲームの父」と言われるのも頷ける。
おまけ「敢えてゲーム史に影響を与えたと思うゲーム5作を挙げるなら」
もし作品を挙げるとして、現代における「ゲーム史」の「お、流れ変わったな」を振り返ると、下記の作品じゃなかろうか。
- ドンキーコングのゲームウォッチ(ゲームウォッチ)
(十字キーの登場) - スーパーマリオブラザーズ4 スーパーマリオワールド(スーパーファミコン)
(ゲームの操作の多彩化) - ゼルダの伝説 時のオカリナ(Nintendo64)
(現代3Dゲームの標準となった) - ハーフライフ&カウンターストライク(PC)
(MOD文化で生まれたものが多彩な対戦型FPSのスタンダードになった点を考慮して) - ウルティマオンライン(PC)
(ネトゲ廃人を生み出した)
あぁ、ゲームしたい。時間と金がほしい。
参考文献
それぞれのウィキペディア
すべての商用コンピューターゲームの始まりといわれる「PONG」がない。カセット入れ替え式の家庭用ゲーム機の祖「アタリ」。これから、全てが始まった。以後、ゲーム史に変革を与えたのはソフトよりデバイスだと思う



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