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自分の物を気兼ねなくシェアする人とホームレス問題の関係

2019-02-10その他社会の考察・雑感など,社会・政治・経済

ちょっと「はてなブックマーク」で気になったニュースがあったのでメモ。

1円でも欲しい極限の状況において、身銭を切り、自分より稼いでいる困った人を助けたホームレスさんに多額の寄付が集まった話。

(これ、恩返しに3800万円集める人もすごい)

親切なホームレスに恩返し 寄付殺到で3800万円集まる | NHKニュース

アメリカのホームレスの話を聞くと、他人のために自分のものをシェアするような話をよく聞く。だから、ホームレスになったんだろうなぁっと。悲しい世界だけど。でも、ネットは投げ銭、寄付文化だ。

2017/11/26 00:10

割とホームレスの話を動画やニュースで見てたりするので、ホームレスの問題について思うことを書いていきたいと思う。

 

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身銭を切って他人に分け与えたホームレス達の話4選(外国)

「1.」They Gave A Homeless Man A Pizza, see what happens next.

「2.」The Homeless Man VS Homeless Child! (Social Experiment)

関係ないけど、弱そうな人には優しくても、強そうな人には自己責任なのね。
ひどいことされた退役軍人さんも「こんな若いのに、将来俺みたいになってほしいとは思わない」って言ってる。

「3.」How Does A Homeless Man Spend 0?

「4.」【感動】アメリカのホームレスに0あげた結果…

全部が全部、こういうホームレスさん達じゃないんだろうけど、自分の状況が極限にも関わらず、自分のもの(最後の「4.」の人は自分のお金じゃないけど)を分け与えようとする話を、よく聞くなぁっと思う。

でも、残念ながら、お金(お給料)は結果的には合法的な奪い合いで得たものの世界だから、穏やかで気兼ねなくシェアする人は、厳しい世界なのかもね。

ホームレスと空き家の共存する不可解さ

経済を高校から習うけど、その原則は「需要と供給は価格の上下で調整され、その最終的には過不足なく行き渡る状態になる」というものだった。

個人的な疑問点だけど

「であるなら、空き家とホームレスはなぜ共存できるんだい?」

と、いうもの。ホームレスだって1円も稼いでいないわけではない。そして、世の中の経済学はあまり、こういう疑問に対して回答を出しているわけではなそう。(大学の経済もこの疑問の解決にはならなかったと思う。)

それとも、経済にとっては「彼らは自発的にホームレスになったんだから、研究の範囲外」なの?(ちなみに自発的失業者は失業率に含めない)

今もなお、この疑問は解消されていないし、話題にもならない。謎。

ホームレスは自己責任か?

たぶん、自己責任的な部分があるかと思う。しかし、そう言って切り捨てられることだろうか?

本人の内因的な問題_奪い合いの結果

それは「本人の性格的に、組織的に給料を得る(結果的には奪い合いの形)体系に慣れない。」

もうひとつ、仕組みの都合上、ならざるを得ない形。正直、僕だって後一歩でホームレスになったかもしれないレベルに陥ったことがある。(ぶっちゃけ今もそんな感じだけども)

肉体的労働でない知的労働に属しているけども、「理不尽を受け入れてブラッキーな生活を送るか、会社辞めるか」的な状況にはいくらでも陥ったことがある。だからいつもブラッキーな生活を送っている。これは、非正規が闊歩する知的労働(もしくは創作活動的な分野)には、あるあるなことだと思う。

実は外因的な問題もある_家賃推移はバブル時から横ばい

家賃の推移をグラフ化したもの。こういうのを出している人がいるんだね、すごい。グラフは下記サイトをごらんください。

www.garbagenews.net

グラフを見ていると家賃価格はバブル後に跳ね上がり、バブルが崩壊後もその値段を維持し続けている。

日本の資産が異常な値上がりをしたバブル時期の話は多くの人が知っている人がいると思う。今はそれからだいぶ地価が下がったというのに。(参照

さらに、平均年収は300万円未満の人たちは増加。
外因的に、僕たちの世界はホームレスになりやすい状況になっている。

nensyu-labo.com

この両方の要因を考慮しても、ホームレスは自己責任と言えるんだろうか。たぶんだけど、そう言える人は「100%ホームレスにならない努力をしている」と思い込んでいる人だろう。

国の調査でホームレス前の雇用形態1位は「正社員」

ホームレスは実態調査があまりないので、どうだろうと思っていたけど、探してたら、あった。2013年と少々過去のデータではありますが。

中央大学「路上生活者になる社会的背景とその決定要因の分析」

ここに、国の調査のまとめたものがあり、職業地位の1位は「正社員」(42%)
多分、上記で書いていた「100%ホームレスにならない努力をしている」が「正社員になるように努めた」であれば、彼らもまた同じ努力をしていた人たちだ。

何らかの理由で正社員以外の職につかざるを得ない人の分も考えると、この実態調査が行われた当時、少なく見ても軽く50%は運悪くホームレスになった人たちだと思う。

どんな雇用形態にも関わらずどうしようもない時はどうしようもない。

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ホームレスになりそうになったら助けて、と叫ぶ

よく住民票が取れないから求人応募も行政支援も受けられない、という話を聞くけど、確か役所に頼めば、そこを住所にして住民票が取れる仕組みになっていたはずだと思う。(使ったことはないが、マジでホームレス寸前になったことがあり、調べたことがある。)

必要なのは、助けて!と駆け込むことかもしれないですな。ここまできたらさすがに生活保護もらっても大丈夫かと思う。

あと、個人的な感覚だけど、ネットだとリアル以上になぜか投げ銭や寄付文化があると思う。自分も、リアルじゃほとんどボランティアや寄付しないけど、突発的にネットでは、応援代わりに寄付したり投げ銭したりするから、まぁ、そうなんだろうなぁっと。

対面寄付は精神的ハードルが高い。

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